1.はじめに
日商簿記検定3級は理論上2人に1人が合格できる資格ですが、残念なことに、何度も不合格となってしまう人が中にはいるようです。
今回は、皆さんと一緒に簿記検定3級に不合格してしまった人の残念すぎる原因を見ていきたいと思います。
不合格者の多くに共通する原因を踏まえた上で、自分が受験するときに一体どうすればいいのかを考えられるようになることが、このコラムの目的です。
それでは、早速不合格者に共通する特徴とその対応策を見ていきましょう。
2.試験時間の使い方
①あるあるな特徴
3級での試験時間は90分、この時間で合格点である70点以上を取らなければなりませ
ん。
誰しもが、「毎日何かしらの試験がある」という訳ではないので資格試験特有の緊張感を感じてしまう人も少なくないでしょう。
特に「問題を考えていたら、気づかない内に時間が経っていた」というケースが非常に多いです。
一生懸命勉強したのにいつも通りのパフォーマンスを全く発揮できないということも多いと思います。
このように、「問題をどういった順番で解くか」や「どういった時間配分で解くか」という認識が弱く、不合格になってしまう人が一定数います。
②具体的な対応策
模擬試験を受験することをおすすめ致します(模擬試験はこちらからお申し込みできます)。
どの問題にどれくらい時間がかかるのか、把握しておきましょう。
問題順に解いても、得意な問題から解いても構わないので、問題を解く順番や時間配分を決めておくと良いです。
📍POINT
事前に模擬試験を受験して、問題を解く順番や時間配分を決めておきましょう。
3.試験日直前の過ごし方
①あるあるな特徴
試験日が近づくにつれて焦ってしまって「一体どこから勉強すればいいのか分からない」、「とりあえずテキストを読んでみる」、「やらないよりは絶対マシと思って問題演習をなんとなく解いてみる」等、軽い意思決定をしてしまいがちです。
特に、一番やってはいけないのは、試験前日の徹夜です。
徹夜の結果、眠気でパフォーマンスが下がったり、最悪の場合、寝不足の影響で試験途中に寝てしまったりすることもあるかもしれません。
実際に試験の途中で寝てしまい、起きたときには試験終了という悲惨な経験をした人もいるようです。
②対応策
余裕を持った勉強スケジュールを立てることをおすすめします。
最長でも3ヶ月、最短でも10日の勉強スケジュールを立てましょう。
3ヵ月であれば、1日1時間勉強できれば3級の試験範囲は必ず網羅できます(簿記3級の合格のために必要な勉強時間は80時間程度と言われているため)。
10日でも、タイトですが毎日5時間以上勉強できれば、合格の可能性は高まります(詳しくはこちらのコラムをご参照ください。)
時間に余裕があれば、勉強のやり方に幅が利いて、知識を詰め込む必要もなくなります。
余裕を持った勉強スケジュールを立てましょう。
📍POINT
しっかり試験日から逆算して勉強スケジュールを立てましょう。
4.簿記講師の教え方
①あるあるな特徴
簿記を教えてくれる先生全員が、必ずしも簿記を教えるのが上手いという訳ではありません。
授業中に借方と貸方を何度も間違うという初歩的なミスをしてしまう先生もいます。
簿記初学者からすると、学習したばかりで、右と左どちらが借方か貸方か分からない状態だったところ、更に混乱してしまったという話を耳にしたこともあります。
②対応策
簿記初学者が、最初の講義で変な苦手意識を持たないためには、最初の内から分かりやすく教えるスキルが蓄積している専門の講師から学ぶことが大事ですね!
CPAラーニングの講師は公認会計士講座を50年以上運営してきたCPA会計学院で教えている専門の公認会計士試験合格者講師であり、どこよりも分かりやすい簿記学習メソッドを提供してくれます!
📍POINT
CPAラーニングの講師はどこよりも分かりやすく教えてくれます!
5.勉強不足
①あるあるな特徴
これに関しては自己責任とも言えますが、人によっては仕事や学業、アルバイトと並行するなど、資格取得の勉強以外にやることがたくさんあると思います。
どんな理由であれど勉強不足だと、簿記3級に受かることはなかなか難しいでしょう。
そもそも、簿記3級に合格したいという思いや目的意識が低いことが原因で勉強不足に陥っている可能性があります。
②対応策
本当に合格したい意志があるのであれば、多少の我慢はしましょう。
SNSを見ている時間の全てを資格取得の勉強に充てることができるのであれば、必ず簿記3級は合格できます!
全てを我慢することは、現実的には厳しいでしょう。
「友人と遊びたい」、「楽しいことをしたい」といった瞬間的な快楽に負けず、自分で決めた合格するという目標をしっかりやり切りましょう。
📍POINT
他にやりたいことはいっぱいあっても、絶対に合格するという意志や目的意識を強く持って、隙間時間を見つけて勉強時間を捻出するようにしましょう!
6.簡単という思い込み
①あるあるな特徴
最後は意外な盲点です。
簿記3級の合格率は年間平均50%なので、2人に1人は合格している訳になりますから、「どうせ受かるでしょ」という傲慢な気持ちになってしまうのは非常に良く分かります。
だからといって、自分が必ず合格するという根拠にはならないです。
このコラムを読んでくださっている皆さんの中にも、もしかしたら、そういった気持ちで勉強をされている人もいるのではないでしょうか。
②対策
まず、簿記3級を舐めないようにしましょう。
確かに、簿記3級は難易度が高くないものの、傲慢にならずにしっかりと勉強時間を確保しましょう。
時間の使い方に気をつけて日々の勉強と当日の試験に臨みましょう。
📍POINT
簿記検定3級は資格試験の1つであることを自覚し、それなりの時間を費やして日々の勉強に取り組みましょう!
7.おわりに
いかがでしたでしょうか。
不合格者に共通する特徴を5つ挙げさせていただきました。
一発で合格するために、不合格者に共通する特徴を知らず知らずのうちに、行ってしまわないよう、気をつけて日々の学習に努めましょう!
特に、最後に解説した「簿記検定=簡単に取れる資格」という誤った思い込みは捨てましょう!
以上、【簿記3級】一発で取得するために!〜不合格者に共通する特徴5選!〜でした。