学習コラム

知っておきたい電卓の機能 ~基本準備とメモリー機能~(CASIO編)

2021/12/08

写真:CASIO推進派代表 公認会計士YouTuber 白井敬祐さん

下記のつぶやきで、白井さんがいかにCASIOを愛しているのかを知ることができます。

今回は電卓の設定やメモリー機能について例題を踏まえて解説していきます!

📍POINT1

2021年度の試験から試験時間が大幅に短縮されました。今後はより一層、電卓を正しくスピーディーに使いこなすことが求められます。

📍POINT2

電卓の設定やメモリー機能を正しく理解することで、電卓の操作ミスを減らすことができます!

これを読めばあなたも電卓と使いこなせること間違いなし!このコラムではCASIOのAZ-26Sという電卓を用いて電卓の基本準備とメモリー機能を説明していきます。

まずは基本準備!

Q:液晶画面下にある「F CUT 5/4」と書かれているスイッチがあります。あなたはどこにカーソルを合わせますか?

 

A:「F」にカーソルを合わせることをおすすめします。

では、逆にCUTにカーソルを合わせるとどうなるでしょうか。試しに、「1.1+1.1」を計算してみます。

なんと、「2.2」が正解であるはずなのに「2」と表示されてしまいました。

実は、「F CUT 5/4」と書かれているスイッチでは少数部の処理方法を設定することができるんです!

今回は、「CUT」にカーソルを合わせました。

「CUT」を選択すると、指定した小数部が「切り捨て」されてしまいます。だから、「2.2」ではなく、「2」と表示されてしまうのです。

「F」以外の場所にカーソルを合わせると、何らかの形で数値が加工されてしまい、計算ミスに繋がりかねません。したがって特にこだわりがない場合は「F」にカーソルを合わせることをおすすめします!


豆知識~カーソルが「CUT」「5/4」に指定されている場合~

カーソルが「CUT」「5/4」に指定されている場合は指定された小数位までしか液晶画面に表示されないということを説明しました。

小数位を指定するためには、こちらのスイッチを使用します。

例えば、「0」にカーソルを合わせている場合は小数第0位まで計算結果が表示されます。つまり、整数として計算結果が表示されます!

ちなみに、「0」の右横にある「ADD2」というスイッチは入力した数値の下2桁目に勝手に小数点を付けてくれる機能です。

ex)①「1,192」と入力→②「=」と入力→③「11.92」と表示される


ただ、「ADD2」を簿記試験で使うことはありません。


複雑・長い計算式に便利!メモリー機能!

メモリー機能を使うと、ある数字や計算結果を一時的に記録しておくことができます。


表を見ただけでも分からないと思うので、試しに実践してみましょう!


例題:(1×2)+(3×4)=14 を計算してみよう!


次の手順で電卓を叩いてみましょう!

①「1」→「×」→「2」→「=」の順に電卓を叩く。

②「2」と表記されるのを確認した後、「M+」ボタンを押す。

③「3」→「×」→「4」→「=」の順に電卓を叩く。

注)この時、「AC」ボタンを押してはいけません!①からやり直しになってしまいます!

④「12」と表記されるのを確認した後、「M+」ボタンを押す。

⑤「MR」ボタンを押す。

⑥「14」と表記される。


メモリー機能は長い計算式を組んで計算や複雑な四則演算をしたい場合にとても重宝します。なお、「MC」ボタンか「AC」ボタンを押すことでメモリーをリセットすることができます。


ケース1:貸借対照表の合計が貸方・借方ともに一致しているかを確かめたい!

負債・資本金額の合計が資産金額の合計と一致するかを確かめます。

①「10,500」と入力して「M+」ボタンを押す。

②「6,100」と入力して「M-」ボタンを押す(現金の金額)。

③「3,400」と入力して「M-」ボタンを押す(建物の金額)。

④「1,000」と入力して「M-」ボタンを押す(貸付金の金額)。

⑤「MR」ボタンを押す。

⑥「0」と表記される。つまり、貸借対照表の貸方(M+)と借方(M-)の合計が一致していることを表します。


ケース2:商品の平均単価を簡単に計算したい!(総平均法)

※総平均法については2級テキストの5pをご覧ください。

総平均法は一定期間の平均単価を計算し、その平均単価をもって払出単価とする方法です。

平均単価は以下の式で求めることができます。



例えば、1月に下表のような取引があった場合、平均単価は@114.8円になります。

さて、この式をメモリー機能を使わないで計算しようとすると、どうしても

分母(40+180+280)を計算して紙に書き留めておくか、②頭の中で記憶しておかなければなりません。

しかし、メモリー機能を使って分母を記憶しておけばそのような手間を省くことができ、計算スピードをアップさせることができます!

さっそく、メモリー機能を使って計算してみましょう!

①「40」→「+」→「180」→「+」→「280」→「=」の順に電卓を叩く

②「500」と表示されたことを確認したら「M+」ボタンを押す。

③「4,000」→「+」→「19,800」→「+」→「33,600」→「=」の順に電卓を叩く

④「57,400」と表示されたことを確認する

⑤「÷」ボタンを押す

⑥「RM」ボタンを押す。

⑦「=」ボタンを押す。

⑧「114.8」と表記される。

このように電卓のメモリー機能を使いこなすことができるようになると、下書き用紙に途中結果を書かずに計算をすることができます!


まとめ

【その1】電卓を叩く前に、「F」にカーソルが合っていることを確認する!

「F」にカーソルが合っていることを必ず確認しましょう!「F」以外のスイッチにカーソルが合っていると計算結果が変に加工されてしまい、思わぬ計算ミスに繋がるおそれがあります。


特にカバンの中に電卓を入れっぱなしにしておくと、カーソルがズレやすいです。試験前には必ず確認しておきましょう。

【その2】メモリー機能を使いこなせると複雑な計算ができるようになる!

メモリー機能は簿記のあらゆる問題で応用することができます。特に簿記2級の範囲である工業簿記や、簿記1級のメイン論点の1つである退職給付会計などは、複雑な計算を伴うことが多く、計算がかなりしにくいです。

日頃からメモリー機能を使って問題を解くクセをつけておきましょう!


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