学習コラム

簿記検定に合格するための正しい勉強方法とは?

2022/05/26
この記事の目次

1.はじめに

①簿記は勉強方法が大事

簿記は商学科等の学校以外では勉強をしない内容のため、ほとんどの人が0から勉強することになります。それにも関わらず「簿記を楽しく勉強できる人」「簿記が難しくてつまらなく感じる人」がいるのはなぜなのでしょうか。

この一番の要因は、正しい勉強方法で取り組んでいるかです。

元々勉強が嫌いという方もいますが、勉強を楽しいと感じるかは内容を理解できるかに大きく依存します。つまり、正しい勉強方法で取り組めば、内容を理解でき、簿記の勉強を楽しく感じるようになります。それだけ勉強方法は大切なのです。

皆さんには、本記事で正しい勉強方法を身に付けて「簿記の勉強は楽しい」と感じてほしいと思います。

②今までの勉強方法が通用しない!?

簿記は会社で実際に利用されている会計のルールです。

そのため、今まで学校で学んできた科目とは性質が異なることが多く、今までの勉強方法が通用しないことがあります。

特に、これまでの勉強を「暗記のみ」で乗り切ってきた人は注意が必要です。

簿記は、難易度が上がるほど暗記のみでは解くことのできない問題が多く、きちんと理解をすることがとても大切です。

過去に「暗記のみ」の勉強で良い成績を取っていた人も、これを機にぜひ正しい勉強方法を身に付けてください

③正しい勉強方法を身につけることは難しい

 「正しい勉強方法」を身に付けることは決して簡単ではありません。

そもそも勉強方法は勉強を行っていく過程で身に付くものであるため、勉強開始初期からすぐに正しい勉強方法で勉強ができるわけではないのです。

そのため、本記事は「本記事の勉強方法を最初から必ず実施する」というような気持ちではなく、「勉強方法の選択肢として試してみよう」という気軽な気持ちで実践してもらえればと思います。

また、ここまで「正しい勉強方法」を身に付けることを強調してきましたが、勉強方法に完璧は存在しません

なぜなら勉強方法には人によって向き不向きがあり、絶対的に正しい勉強方法は存在しないからです。

本記事の紹介する勉強方法の中には、皆さんに合わないものがあるかもしれません。

「自分に合う勉強方法は取り入れて、自分に合わない勉強方法は取り入れない」というようにやってみてください。

2.誤った学習方法とは

①暗記頼り

理解せずに暗記のみに頼ってしまっている方は、危険です。

暗記のみの勉強方法は内容を理解できていないので応用問題に対応できないなど非効率的な勉強になってしまいます。

基礎をきちんと理解すれば、その知識を活かして論理的に考えることができ、応用問題にも対応することができます。合格可能性を高めるためには、暗記に頼った勉強方法はやめましょう

②次の試験になってもいいやというマインド

良い準備ができていない状態で試験日を間近に控えると「今回は不合格でも次の試験で受かればいいや」というマインドになってしまう可能性があります。

このマインドを一度でも許容してしまうと、今後本番が近づくたびに逃げの姿勢を取ってしまうようになり、合格から遠のくばかりです。

試験直前に勉強時間が足りないと感じた場合でも、“限られた時間の中で本番に向けていかに良い準備に仕上げるか”に注力していきましょう。

「今回の試験で必ず合格する」という気持ちを持ち続けて勉強を行うことが大切です。

③様々なテキストに手を出してしまう

勉強を進めていく中で「今使っているテキストで大丈夫なのだろうか」と不安に思うことがあると思います。

しかし、より合格可能性を高めるためには、最初に選んだテキストを徹底的にやり切ることが大切です。勉強を始める前に吟味し、選んだテキストを使っているのであれば、勉強中にテキストに関して不安になるのは時間の無駄遣いであり、合格可能性を下げることになります。

そもそも会計の勉強をする上では、膨大な範囲を学ぶことになるため、復習した際に情報が1つのテキストに一元化されていることが大切になります。

他のテキストを読む時間を作るより、1つのテキストを2度3度読んだ方が圧倒的に効率的です。

④分かったふりをする

勉強を行う上で最も危険なのは、理解をしたつもりになることです。

一度講義を聴いただけで講義内容のすべてを理解できる人はそうそういませんが、講義を受けたことで講義内容を理解したつもりになってしまう人がいます。

このような人はその後の学習で必ずと言って良いほど挫折してしまいます。なぜなら、応用論点の学習に進んだ時に、分かったつもりになっていたことが急にできなくなり、何をすれば良いか分からなくなってしまうからです。

内容を理解したとは、「なぜそうなるのか?」が分かっている状態の事を指します。

一度講義を聴いただけでは分からない論点は、改めて講義を視聴するなど徹底した復習を行い、理解できるまで取り組みましょう

⑤最初から高得点を期待してしまう

勉強を頑張ったものの、模擬試験の結果が合格点に全然満たず、やる気がなくなってしまうというケースをよく見かけます。

簿記という学問は今まで学校で習ってきた学問とは全く異なるため、新しい知識の吸収が多い分、最初からテストで良い点数を取ることは誰でもできません。

最初のうちは「テストの点数が低いのは仕方がない」と割り切って、間違えた問題を二度と間違えないようにすることを目標にチャレンジしていきましょう。

高すぎる目標を持つ人は、上手くいかないときに挫折しやすくなるので、適切な目標設定が大切です。

⑥合格したい理由が曖昧

簿記検定に合格したい明確な理由を持っている人は、勉強中に挫折することなく最後までやり切れる可能性が高くなります。

資格を取得したい明確な理由は、勉強に取り組む際の強いモチベーションになります。

資格勉強において、モチベーションの管理は合否を左右する重要なことであるため、自分の中に合格したい明確な理由があると良いでしょう。

⑦詰めが甘い

試験前の3日間は記憶のゴールデンタイムです。

ここまで順調に勉強を進めていても、この期間の勉強量が少なくなってしまうと合格が遠のいてしまいます。

一方で、この期間に最後の追い込みをすることができれば、合格可能性をかなり高めることができます。

試験直前は最後の最後まで油断することなく、しっかり詰めていきましょう。

3.正しい学習方法とは

①合格のための3ステップ

STEP1 個々の論点を学習

まずは、テキストの内容を理解することが大切です。

個々の論点の内容を理解し、テキストの例題を解けるようになりましょう。

このテキスト内容の理解がきちんと理解ができないと、その後の学習が非効率になってしまうので、時間をかけてでも丁寧に行いましょう。

STEP2 問題演習

テキストの内容を理解したら、問題集で様々な問題を解きましょう

簿記学習の目的は試験で合格点を取ることです。そのためには、テキストで学習した知識を問題を解くために使えるようにならなければいけません。

問題集には、様々なタイプの問題が掲載されているため、網羅的に学習することができます。

STEP3 直前対策

試験直前は模擬試験を使って、本番の試験形式に慣れましょう

試験直前に頻出問題や特徴のある問題形式を学ぶことで、試験合格に近づくことができます。

日商簿記検定の合格点は70点です。模擬試験は合格点を超えることを目標に取り組みましょう

②正しい学習方法の3つのポイント

次にポイントについて、詳しくご説明します。

1. 理解する

理解とは、「なぜそうなるのか?」が分かっている状態です。

簿記の学習は暗記することが多いと感じるかもしれませんが、実はきちんと各論点を理解すれば暗記に苦労することが少なくなります

問題の解き方を丸暗記するだけでも簿記3級に合格することは可能かもしれませんが、簿記の本質を理解できていないため、今後の学習の土台となる基本的知識が足りない状況になってしまいます。そのため、より上位の資格(簿記2級や公認会計士など)を目指す際に挫折しやすかったり簿記の学習を楽しめなくなったり、簿記の知識を実務に活かせなかったりなどの弊害が生じてしまいます。

暗記だけに頼ることなく、理解を重視した学習を行いましょう。

2.問題を解く

簿記の学習は「習うより慣れよ」と言われています。

テキストの内容を理解することは大切ですが、実際に問題を解くことも重要です。当たり前のことですが、テキストを読んでいるだけでは簿記の試験で得点することはできません。

テキストの説明が理解できたら、必ず例題を解いて、その論点の問題を解けるようにしましょう。問題を解くことで理解が深まるので、簿記の学習はテキスト内容の理解と問題演習をセットで進めることがおすすめです。

3.反復する

「テキストの内容を理解した」「問題を解けるようになった」としても、それ以降に反復しなければ忘れてしまうため、いずれ解けなくなってしまいます

初めて習うものは、ベースとなる知識がない分だけ忘れやすいです。また、記憶に定着するインプットとアウトプットの理想的な比率は「3:7」と言われます。簿記に関する理解を記憶に定着させるためにも定期的に反復するようにしましょう。

特に基本問題は重要ですので、3回は反復してほしいと思います。

③具体的な勉強方法

ここからは各教材の具体的な勉強方法を紹介します。

・テキスト

目標:

テキストに掲載されている例題をスラスラ解くことができる。

学習例:

テキストの内容を勉強する際には、テキストの内容を自分の言葉で説明できるようになるように取り組みましょう。自分の言葉で説明することができるかが内容を理解できているかの判断基準になります。

例題を解く際のポイントは、答えが合っていた問題には〇間違っていた問題には×をつけて、解ける問題と解けない問題を区別することです。このように記録しておくことで、2周目以降の問題演習を効率的に行うことができます。具体的には、間違えた問題だけを解く回すべての問題を解く回を決めて、問題演習の回転数を上げます。間違えた問題を解く回数を増やすことで、より効果的な勉強を行いましょう。

・問題集

目標:

どの問題もスラスラ解くことができる。

学習例:

問題集もテキストの例題を解くときと同様に、問題の正否を記録して効率的に勉強できるようにします。

間違えた問題は、間違えた原因を確認します。ケアレスミス理解不足など様々な原因がありますが、同じミスを繰り返さないことが大切です。

問題集を解いて理解が足りないと感じた論点はテキストの内容を復習しましょう。

・模擬試験

模擬試験は試験を解いた後の学習がとても大切になります。

まずは、解説を読んで問題の解き方を理解します。

その後、間違えた問題の原因を確認するのですが、模擬試験では「時間が足りなくて解けなかったのか」「知識が足りなくて解けなかったのか」を知ることが大切です。

時間が足りなかった人(時間制限無しならその問題が解ける人)は知識量に問題はないため、問題を解くスピードを上げるために問題に慣れる必要があります。一方で、知識が足りなかった人はテキストの学習を改めて行う必要があります。

このように、間違えた原因に適した勉強を行い、効率的に合格点を目指しましょう。

4.まとめ

いかがでしたか。

勉強方法の注意点や勉強する上でのポイントを理解できましたか。

簿記検定に合格するために、正しい方法で勉強を行うことはとても大切です。

効率的な勉強を行って、簿記検定に合格しましょう。          

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