1.はじめに
簿記の勉強をしていると「計算問題を解くのに時間がかかる」「計算問題は書くことが多くて、手が疲れる」という悩みを持つ方は少なくないと思います。
このような理由で簿記の勉強を挫折してしまうのは、非常にもったいないです。
そのため、今回は計算問題をより早く、より疲れずに(=コスパ良く)解く方法をご紹介します。
2.コスパ良く、計算問題を解くには?
コスパ良く、計算問題を解くための最も簡単な方法は、勘定科目名を省略することです。
計算問題を解くためには、多くの下書きを書く必要があるので、少しでも下書きの量を少なくすることがコスパの良い解き方になります。
また、勘定科目の中には、とても長い名称の勘定科目もあるため、勘定科目名を省略することで、下書きの量を減らすことができます。
もちろん、本試験の解答として略名を記載することは、許されません。
しかし、問題を解くときに下書き用紙上で略名を使用することは、何も問題ありません。
例えば、以下のような問題を解くとき‥‥
(例題)銀行から借りていた1,000円を返済した
①短期借入金 1,000 / 現金 1,000と記載 ⇒勘定科目の文字数7字
②S借 1,000 / C 1,000と記載 ⇒勘定科目の文字数3字
となります。
②の方法で下書きを書くことで、①の半分以下の文字数で下書きを書けることが分かります。
効率的に計算問題を解くために、下書き用紙上では、積極的に勘定科目の略名を使用していきましょう。
3.略名の例示
ここからは、実際にどのような略名があるのか紹介します。
まずは、貸借対照表の勘定科目です。
▼資産の勘定科目

▼負債の勘定科目

次に、損益計算書の勘定科目を紹介します。
▼費用の勘定科目

▼収益の勘定科目

次は、仮勘定の勘定科目です。

最後に、株主資本等変動計算書の略名を紹介します。

4文字以上の勘定科目や画数の多い勘定科目には、略名を使用することをおすすめします。勘定科目の略名は、効率的に計算問題を解くのに役立ちます。
そのため、積極的に使った方が良いですが、使用する略名を決めるときには以下の点に注意しましょう。
注意点① 略名を覚えやすいものにする
注意点② 他の勘定科目と区別がつくようにする
また、上記の略名はあくまで例示なので、上記の注意点に気を付けながら自分に合った略名を見つけましょう。
4.まとめ
いかがでしたか。
勘定科目の略名を使うことは、効率的に計算問題を解くことの手助けになるため、制限時間内でより多くの問題が解けるようになります。
試験に合格するためにも、積極的に略名を使用しましょう。
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