学習コラム

財務諸表とは何か? 〜利害関係者、財務三表、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書について、詳しく解説!〜

2021/12/08

1.はじめに

財務諸表を一言で言うと、企業の成績表のことです。例えば、皆さんも小学生や中学生のとき、1年間の学業や生活態度で評価され、1年に数回、成績表をもらったかと思います。企業でも、儲かっているのか、お金があるのか、お金を何に使っているのか等、会社の成績が色々な角度から評価されます。そして、この評価が掲載された成績の書類のことを財務諸表と言います。


📍POINT

財務諸表とは、企業の成績表のことです!



2.財務諸表の利用者

財務諸表が企業の成績表だということは皆さん理解されたと思います。ところで、この成績表は、どのような場面で、誰が、何のために使うのでしょうか。


企業には多くの利害関係者がいます。

例えば、投資家、株主、銀行、他の企業、学生‥‥その企業に何かしら関係をもっている人たちのことです。

彼らは、投資するかどうか、株を売却するかどうか、融資するかどうか、取引をするかどうか、就職するかどうか、といった場面で1つの判断材料として使うのです。


📍POINT

財務諸表の利用者は、利害関係者の方々です!



3.財務諸表の構成要素

実はこの財務諸表という表は、1つの表ではありません。上述したように、企業をいろんな角度から評価するわけなので、色んな表から構成されています。具体的には次の4つの表から構成されています。


①貸借対照表

②損益計算書

③キャッシュフロー計算書

④株主資本等変動計算書


また、これらは1つ1つの名称が非常に長いので、実務では次のように省略されます。


①B/S(Balance Sheet)

②P/L(Profit and Loss Statement)

③C/F(Cash Flow Statement)

④S/S(Statements of Shareholder’s Equity)


そして、特に①〜③を見れば企業の大体の状態が分かると言われています。

そのため、財務三表と言われています。④は、マニアックな書類なので初学者には易しくないです。

利害関係者の多くの方も、財務三表を見ることができれば十分です。


📍POINT

財務諸表、財務三表と各書類の関係は下図のとおりです!

 

         

4.貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)

今回は、財務三表のうち、簿記3級・2級で扱う貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)について詳しく見ていきましょう。


①貸借対照表(B/S)

端的に言うと、一定時点における企業の財政状態を示すための表のことです。財政状態とは、資金の調達と資金の運用のことです。また、資産、負債、資本の3要素を用いて表現されます。

具体的に、簿記では下の図のように表示されます。

はじめに、X1年3月31日という一定時点を表示していることがわかります。

次に、赤枠に注目すると、(借方)資産、(貸方)負債・資本となっています。

また青枠の15,400,000が一致しています。このように左右の均衡が取れていることから、Balance Sheetと呼ばれています。

表全体を見たとき、左は資金の運用、右は資金の調達という財政状態を表しています!



②損益計算書(P/L)

端的に言うと、一定期間における企業の経営成績を示すための表のことです。経営成績とは、企業や会社が経営活動において、どれだけの利益を獲得することができたかの指標のことです。また収益、費用の2要素を用いて表現されます。

具体的に、簿記では下の図のように表示されます。

はじめに、X0年4月1日〜x1年3月31日という一定期間を表示していることがわかります。

次に、赤枠に注目すると、(借方)費用、(貸方)収益となっており、その差額が当期純利益となっていることがわかりますね。

また当期純利益が差額で計算されているため青枠の876,000が一致していることもわかります。

表全体を見たとき、収益と費用の差額から経営成績を表しています!


📍POINT

各表の名称、内容、要素は下図のとおりです!


4.おわりに

いかがでしたでしょうか。

財務諸表と聞くと、モヤモヤしていまいちよく分からない、という方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

財務諸表が、企業の利害関係者のための成績表のまとまりであることや、各表の名称や内容、要素について理解が深まったのではないでしょうか。

また、財務諸表が読めるようになると、その企業がどのように利益を上げているか、成長の可能性があるかなど皆さんも分かるようになると思います!!

ぜひ、財務諸表について、苦手意識を持たず学習を進めていきましょう!


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