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公認会計士(CPA)

公開日: | 更新日:
資格紹介

会計・監査の専門家として幅広いフィールドで活躍できる!

 

公認会計士は、経済や経営・会計に関する高度な専門的な知識を持ち、企業や組織の財務を守るプロフェッショナルです。その高い専門性と取得難易度から、弁護士・医師とならび「三大国家資格」の1つとされています。本記事では、公認会計士資格について解説します。公認会計士を目指している方や興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

資格の概要

公認会計士は、企業や組織の会計監査を行うことを主な業務とし、法定監査を担う唯一の国家資格者です。その専門性と社会的信頼度から、非常に人気が高く、安定した魅力的なキャリアを築くことができます。

主な特徴

  • 財務諸表の監査を通じて、企業の信頼性を確保する役割を担う。
  • 税務、コンサルティング業務にも応用可能で、広い活躍領域がある。
  • 高度で専門的な会計知識を持つため、社会的評価が高い。


公認会計士は、個人事業主や法人にとって不可欠な存在であり、企業経営や投資活動にも影響を与える重要な職業です。

試験制度(受験資格、受験科目、試験頻度、合格率など)

受験資格

公認会計士試験には年齢や学歴に関する制限はありません。誰でも受験が可能ですが、試験内容は非常に専門的で、計画的な学習が求められます。

試験科目

公認会計士試験は、一次試験にあたる「短答式試験」と二次試験にあたる「論文式試験」に分かれています。

 

  1. 短答式試験(選択問題)
    • 科目: 財務会計論、管理会計論、監査論、企業法
    • 知識の広がりや基本的論点が問われます。
  2. 論文式試験(記述問題)
    • 科目: 財務会計論、管理会計論、監査論、企業法、租税法、選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目を選択)
    • 専門的な知識だけでなく、深い理解と対応力が試されます。

試験頻度

公認会計士試験は年に一度実施されます。短答式試験は例年12月と5月に行われ、論文式試験は8月です。また、短答式試験合格者の論文式試験受験資格の有効期間は合格から2年間です。

合格率

合格率は例年10%前後(短答式:20%前後、論文式:30%前後)とされ、高難易度の試験です。

資格をとるのに必要な期間、勉強時間数

公認会計士資格を取得するまでに必要な期間と平均的な勉強時間数は以下のとおりです。

  • 勉強期間: 最短1年〜3年程度。(基礎知識がない場合はさらに長期間かかることもあります)
  • 勉強時間数: 合計3000〜5000時間程度が目安。


非常に専門的な内容であるため、資格学校に通学したり通信講座を利用して学習することが一般的です。スケジュールをしっかり管理し、地道に学習を継続することが合格への鍵となります。

資格取得のメリット

公認会計士資格を取得することで得られるメリットは次のとおりです。

高い社会的信頼とステータス

公認会計士は国家資格であり、企業や社会から高い信頼を得られます。その肩書きは「名刺1枚で価値を証明する」と言われるほど強力です。

年収アップ・安定した収入

公認会計士の平均年収は約700〜1,000万円と言われています。若い頃から高収入を得られる可能性があり、安定した職を確保できる点でも魅力的です。

多様なキャリアパス

監査業務だけでなく、CFO、税務、資産運用、経営コンサルティング、さらには起業など、幅広い分野で活躍することが可能です。

向いている人・おすすめしたい人

  • 数字やデータを扱うのが得意な人

    財務諸表や計算を扱うため、数字に強い方が向いています。
  • コツコツと努力できる人

    長時間の学習が必要な資格なので、一貫した努力ができる人に適しています。
  • 経営やビジネスに興味がある人

    CFOや経営コンサルティング・企業再生など、経営分野での活躍を目指す方にもおすすめです。
  • 高収入や独立開業を目指している人

    専門的なスキルと資格を武器に、独立して自由に働きたい方や経済的成功を目指す方に適した資格です。

資格取得後のキャリアパス

公認会計士資格を取得した後は、さまざまなキャリアがあります。

    1. 監査法人

      公認会計士の独占業務である「監査」を行う専門機関である監査法人で働き、企業の財務諸表のチェックや信頼性の確保に関わる仕事が主流です。論文式試験合格者のほとんどは、監査法人でファーストキャリアを築くことが一般的です。
    2. 税理士登録

      公認会計士資格を持っている人は試験免除で税理士登録することができます。これにより税務業務の分野で活躍でき、税理士として独立することも可能です。
    3. 事業会社

      高度な会計知識は事業会社でも評価され、経理・財務や経理企画や内部監査などの幅広い部門で活躍することができます。財務を起点に経営の中心に近づけるため、公認会計士のCFOも増加しています。特にM&Aを積極展開するグローバル企業や、上場を目指すスタートアップ企業において、公認会計士は高い需要があります。
    4. 経営コンサルタント

      企業の財務戦略をサポートする役割や、経営リスクの改善を目指したコンサルタント業務に転身するキャリアもあります。財務会計だけでなく、M&AやIPOや事業再生など幅広い知識を活かして活躍することができます。
    5. 独立・起業

      独立して監査業務以外にもコンサルティングや資産運用の分野で個人事業主として活動することも可能です。

まとめ

公認会計士資格は、試験の難易度が高い分、取得すれば非常に大きなメリットが得られます。専門性と信頼性を武器に、幅広い分野で活躍でき、多様なキャリアパスが選べる点が最大の魅力です。

「数字が得意」「経営分野に興味がある」「専門スキルでキャリアアップしたい」と考える方は、公認会計士資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。公認会計士は試験難易度が非常に高く、長期に渡って勉強を継続する必要がありますが、自身の未来を輝かせる第一歩となる資格と言えるでしょう。

この記事の監修者
松岡 宏紀の写真

松岡 宏紀

公認会計士

CPAエクセレントパートナーズ株式会社

2007年、公認会計士試験に合格。EY新日本有限責任監査法人にて、監査・アドバイザリー業務に加え、社内外での研修講師や研修プログラムの作成・管理などに従事。現在、CPAエクセレントパートナーズ株式会社において、コンテンツの作成、監修を担当。

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