グローバルに活躍できる会計ファイナンス職種10選

企業の海外展開や国際取引の加速、ダイバーシティを重視した経営の潮流が強まっている現代。会計ファイナンス分野でも、世界を舞台に活躍できる“グローバル人材”のニーズがかつてないほど高まっています。語学力と専門性を兼ね備えれば、日系・外資系企業のみならず、国際的なコンサルティングファーム、金融機関、監査法人など、無限のキャリアパスが広がります。本記事では、国際舞台で真の実力を発揮できる、グローバル志向の方におすすめの会計ファイナンス職種10選をご紹介します。
目次
国際税務コンサルタント(クロスボーダー案件のプロ)
- 年収目安:650万円~2,000万円
- 理由:世界各国の税制や移転価格に精通し、グローバル企業の税務戦略策定・海外進出支援を担う専門家です。複雑な国際取引、グローバルM&Aのサポートは常に需要が高い分野です。
- 適性:語学力、論理的思考、国際感覚
- 推奨資格:税理士、公認会計士、国際税務資格(BEPS・USCPAなど)
- 活躍事例:国内外の大手企業や外資系企業の国際プロジェクト推進を経て、海外法人の現地パートナーとなるケースや、グローバル組織の設計に関わる人材もいます。
USCPA(米国公認会計士)
- 年収目安:600万円~1,500万円
- 理由:米国会計基準・国際会計基準(IFRS)への対応力を武器に、グローバル企業や外資系企業で活躍の場が広がっています。国内外監査法人やグローバル企業への転職でも大きなアドバンテージとなります。
- 適性:英語力、分析力、勉強熱心な姿勢
- 推奨資格:USCPA
- 活躍事例:Big4系監査法人でクロスボーダー案件の主要担当者に抜擢されたり、日系企業の海外現地法人CFOに転身した例も多くあります。
外資系企業 財務マネージャー/CFO
- 年収目安:900万円~3,000万円
- 理由:本国とのレポーティングや国際会計基準の適用、グローバル資金管理、戦略的ファイナンスなどを担い、英語での交渉・連携が日常的に発生します。多様な文化に触れながら経営直結のスキルを磨けます。
- 適性:英語コミュニケーション、リーダーシップ、多文化適応力
- 推奨資格:公認会計士、USCPA、MBA
- 活躍事例:外資系メーカーや情報通信業、大手金融等の日本拠点・アジア地域CFOとして、現地拡大戦略を現場で推進するケースが増えています。
M&Aアドバイザー(クロスボーダー案件推進)
- 年収目安:1,000万円~3,500万円
- 理由:国際M&Aや海外企業買収・統合、海外投資案件に対応。海外現地パートナーと国際チームを組成し、グローバル視点で戦略的支援を担う仕事です。
- 適性:語学力、交渉力、調整力
- 推奨資格:公認会計士、USCPA、M&Aスペシャリスト
- 活躍事例:日系大手企業の欧米/アジア企業買収にファイナンシャルアドバイザーとして参画し、多国籍チームを率いてクロージングを成功に導く事例が増加中です。
IFRSスペシャリスト/グローバル会計ポリシー担当
- 年収目安:800万円~2,200万円
- 理由:上場やグローバル企業再編時に不可欠なIFRS(国際会計基準)導入・運用経験が、多国籍案件や海外子会社管理などで重宝されます。
- 適性:専門知識、調整力、国際的発信力
- 推奨資格:公認会計士、USCPA、IFRS検定
- 活躍事例:日本・海外双方の会計制度や決算実務の架け橋となるグローバル経理プロジェクトのリーダーとして活躍しています。
インターナルオーディター(グローバル監査担当)
- 年収目安:700万円~1,800万円
- 理由:主にBig4系監査法人に所属し、グローバル企業の監査チームの一員として、世界各国のグループ拠点や現地法人に対して監査・リスク評価・コンプライアンス指導を行う役割で、国際法務・英語環境での仕事が中心です。
- 適性:分析力、リスク感覚、グローバルマインド
- 推奨資格:公認会計士、USCPA、CIA(公認内部監査人)
- 活躍事例:欧米・アジア各国のグループ会社巡回監査を通じて全世界の経営改善をリードしています。
国際ファンドマネージャー/アナリスト
- 年収目安:1,000万円~2,800万円
- 理由:海外市場の経済・金融動向を分析し、グローバルな資産運用や投資判断を担います。多言語・異文化対応力が強みとなり、成長領域として注目されています。
- 適性:分析力、情報収集力、世界経済マインド
- 推奨資格:CFA、証券アナリスト
- 活躍事例:外資運用会社や日本の大手金融で新興国・先進国の双方で国際分散投資戦略を立案・推進しています。
トランスファープライシング(移転価格)の専門家
- 年収目安:700万円~2,200万円
- 理由:グローバル企業の価格決定・グループ内取引を適切に設計・分析し、海外税務リスクをコントロールします。国際税務・会計の架け橋となる仕事です。
- 適性:論理的思考力、交渉調整力、計数感覚
- 推奨資格:税理士、公認会計士、USCPA
- 活躍事例:外資系コンサルファームや大手税理士法人で多国籍企業の移転価格ポリシー構築をリードしています。
グローバルIR(インベスターリレーションズ)担当
- 年収目安:700万円~1,600万円
- 理由:大手上場企業・グローバル企業のグローバルIRとして、海外機関投資家・アナリスト向けの英語プレゼン・説明会運営を担当。企業価値向上の第一線で活躍します。
- 適性:発信力、プレゼン力、英語でのコミュニケーション
- 推奨資格:IR検定、簿記1~3級、英語系資格
- 活躍事例:海外投資家向けの決算説明会やロードショー、世界各国の資本市場でのIR戦略の策定・実施で活躍中です。
グローバル経理・経営管理スタッフ
- 年収目安:600万円~1,400万円
- 理由:海外子会社・現地法人の管理、国際会計・税務の連携、グローバルな資金繰りや財務戦略の立案など多様な業務を経験可能です。実務経験を積み、駐在・現地勤務も珍しくありません。
- 適性:語学力、調整力、現場適応力
- 推奨資格:公認会計士、USCPA、日商簿記1級
- 活躍事例:アジア・欧米現地法人への出向、現地スタッフとの協働により、日本を拠点としながらダイナミックなグローバル経理を実践しています。
まとめ
- 語学力×会計ファイナンスの専門性を活かせば、国内外でキャリアが大きく広がります。
- USCPA、CFA、IFRS分野の資格や国際税務・M&A・IRなどの実務経験はグローバル市場での評価が高まっています。
- 異文化理解やチャレンジ精神をもち、多国籍チームで成果を出す経験が、将来的な市場価値・キャリアの可能性を大きく引き上げています。
この記事の監修者
松岡 宏紀
公認会計士
CPAエクセレントパートナーズ株式会社
2007年、公認会計士試験に合格。EY新日本有限責任監査法人にて、監査・アドバイザリー業務に加え、社内外での研修講師や研修プログラムの作成・管理などに従事。現在、CPAエクセレントパートナーズ株式会社において、コンテンツの作成、監修を担当。