女性におすすめの会計ファイナンス職種10選

近年、会計ファイナンス分野では、女性の専門職がますます活躍しやすい環境が整いつつあります。リモートワークやフレックス制度、多様な働き方の導入、ライフイベントと両立可能なキャリアパスなど、「自分らしさ」を大切にできる職種が増えてきました。本記事では、未経験から資格取得を目指す方、スキルアップをしたい現役世代、キャリアチェンジを考える方まで、幅広い女性が無理なく長く続けられるおすすめの会計ファイナンス職種10選をご紹介します。
目次
女性におすすめの会計ファイナンス職種10選
経理スタッフ(柔軟な働き方が可能)
- 年収目安:350万円~650万円
- 理由:多くの企業で経理部門は女性比率が高いことが多く、時短や在宅勤務、フレックス対応の求人も豊富です。繁忙期以外は自分のペースで働ける特長もあり、仕事と家庭を両立したい方に最適です。
- 適性:コツコツ型、正確性、事務処理が好きな方
- 推奨資格:日商簿記2級・3級
- 活躍事例:経理中心のスタートから決算や税務まで活躍領域を広げたり、産育休後に時短制度を活用して職場復帰を果たす女性も増えています。
税理士・科目合格者(独立&時短も可能)
- 年収目安:400万円~1,300万円
- 理由:資格活かして安定就業・独立どちらも選べます。法人・資産税、相続税などニーズが拡大し、時短やリモートワーク対応の事務所も。
- 適性:継続力、数字に強い、少人数環境が好きな方
- 推奨資格:税理士、税理士科目合格
- 活躍事例:出産育児を経て在宅ワーク&パート勤務でスキルを活かし続けたり、独立開業して自身のペースで働く女性税理士も多数。
会計事務所スタッフ(未経験からも可)
- 年収目安:320万円~600万円
- 理由:未経験・ブランク可の求人が多く、子育てや介護と両立しやすいパートタイム勤務も増加中。専門スキルも学びやすい環境です。
- 適性:学習意欲、お客様対応力、丁寧な仕事
- 推奨資格:日商簿記2級、税理士科目合格
- 活躍事例:未経験のパートからスタートし、税理士科目合格・正社員化を実現したケースもあります。
公認会計士(業界最高峰×柔軟な働き方が広がる)
- 年収目安:600万円~1,500万円
- 理由:大手監査法人から独立までキャリアの自由度が高く、女性管理職・パートナーも続々誕生。在宅や短時間勤務、プロジェクト単位の働き方も可能です。
- 適性:高い計算力、責任感、倫理観
- 推奨資格:公認会計士
- 活躍事例:妊娠や育児をきっかけに在宅ベースで監査やコンサル業務に挑戦する女性、公認会計士協会の女性向けキャリア支援も追い風。
財務・経理マネージャー(女性管理職活躍中)
- 年収目安:600万円~1,200万円
- 理由:女性管理職比率向上・ダイバーシティ推進企業が増え、時短部長や業務分業型マネージャーも登場。ワークライフバランスに配慮した企業文化を実感できます。
- 適性:リーダーシップ、調整力、分析力
- 推奨資格:公認会計士、日商簿記1~3級
- 活躍事例:時短・変則勤務の導入で、子育てとマネジメントを両立する女性部長も珍しくありません。
財務コンサルタント(プロジェクト単位・リモート可)
- 年収目安:550万円~1,200万円
- 理由:M&A、IPO、資本政策コンサルなど専門性の高い分野は、プロジェクト単位や期間限定業務も多く、育児や介護と無理なく両立できます。
- 適性:論理的思考、計画力、チャレンジ精神
- 推奨資格:公認会計士、USCPA、税理士
- 活躍事例:子供が小さい時期は週3日の在宅や時短契約、その後フルタイム復帰でコンサル案件の責任者に抜擢された例も。
IR(インベスターリレーションズ)
- 年収目安:450万円~1,000万円
- 理由:上場企業の情報発信・投資家対応・資料作成が主な業務。専門性とコミュニケーション能力を両方活かして、定時退社や在宅勤務も対応する企業が増えています。
- 適性:発信力、英語力、顧客志向
- 推奨資格:IR検定、簿記1~3級
- 活躍事例:専門職としてキャリアを積みながら、広報や経営企画へのキャリアチェンジも可能。産休・育休後の復帰実績も多数。
会計システム導入コンサルタント(ITとの両立も可)
- 年収目安:500万円~1,200万円
- 理由:企業のDX化や会計クラウド導入支援の需要増加中。時差出勤・在宅案件も多く、IT・会計両方の知識を活かせます。
- 適性:ITスキル、分析力、好奇心
- 推奨資格:公認会計士、情報処理技術者
- 活躍事例:家庭のある女性がフルリモートでERP導入PJを推進、時短コンサル契約で柔軟に働く事例も多数。
税務アシスタント(チームワーク×ワークライフバランス重視)
- 年収目安:300万円~500万円
- 理由:丁寧な事務作業が中心。未経験・ブランク可の募集も多く、ファミリーサポートや看護休暇にも理解がある職場が増えています。
- 適性:サポート力、正確性、チーム志向
- 推奨資格:日商簿記2~3級、基礎的なPCスキル
- 活躍事例:子育てや介護と両立しながら長期的に勤務し、働き方の多様性を実現する方も。
社外取締役・監査役(キャリアの集大成にも最適)
- 年収目安:600万円~1,500万円
- 理由:会計・財務の高度な知見やマネジメント経験を活かせば、社外取締役や監査役として女性登用のケースが急増中。週数日勤務や夕方以降でも活動可能な案件もあります。
- 適性:経験値・バランス感覚・客観性
- 推奨資格:公認会計士、税理士、経営経験
- 活躍事例:経理・財務部長や公認会計士出身の女性が、上場企業やスタートアップのガバナンス強化に貢献しています。
まとめ
- 柔軟な働き方や専⾨性の活かしやすさが年々向上し、女性の長期活躍・多様なキャリア形成が実現しやすくなっています。
- 公認会計士・税理士・日商簿記・IR検定などの資格取得や、ITスキル・プロジェクト推進力も大きな武器です。
- 在宅・時短・プロジェクト単位などライフイベントに応じた働き方も選べるため、多様なキャリアパスを描くことができます。
この記事の監修者
松岡 宏紀
公認会計士
CPAエクセレントパートナーズ株式会社
2007年、公認会計士試験に合格。EY新日本有限責任監査法人にて、監査・アドバイザリー業務に加え、社内外での研修講師や研修プログラムの作成・管理などに従事。現在、CPAエクセレントパートナーズ株式会社において、コンテンツの作成、監修を担当。