簿記2級に受かる気がしない…と思っても諦める前にやってほしい試験対策!

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簿記3級は入門編なので、商業高校だった、経理の経験があったという人は意外と簡単に受かってしまう人も多いです。

簿記3級は余裕で合格できたことで自信がつき、忘れないうちに2級をすぐに受けたいと勉強を始める人も少なくありません。

しかし「理解できない部分が多い」「独学でチャレンジをしたけど、何度も落ちてしまっている」といったことから、簿記2級に受かる気がしないとネガティブになってしまうことも。

そこで今回は、簿記2級に受かる気がしないと思っている方へ、正しい勉強方法や直前対策などをくわしくご紹介します。

目次

1.簿記2級に受かる気がしない…と思ってもまずはチェック

簿記2級は、独学でも充分に取得可能な資格です。

まずは簿記2級の出題範囲や合格率など、基本情報を確認しておきましょう。

⑴簿記2級の出題範囲

簿記2級は、商業簿記の他に工業簿記も出題範囲となります。商業簿記は3級よりも高度な問題となっており、問題数も多く複雑になっています。

試験時間は90分で、簿記3級と同様に2級もネット試験が可能です。

100点満点で、70点以上が合格。配点は、商業簿記が60点、工業簿記が40点となっています。

⑵簿記2級の合格率

簿記2級の合格率は20%前後。合格率を見ても、簿記3級とくらべて難しくなっていることがわかります。

簿記2級の合格率は、10%を切ったときもあります。

しっかりと勉強したはずなのに、簿記2級に合格できなかった人は、受かる気がしないと落ち込んでしまうかもしれませんが、合格率が極端に低いときだったという場合もあるので、再チャレンジしてみる価値は充分にあります。

⑶難易度はどのくらい?

簿記2級の難易度は、3級を1とした場合、10ともいわれています。つまり、3級の10倍の難しさなのです。

他の資格とくらべると、FP2級や宅建士と同じくらいのレベルともいわれています。

2.簿記2級に受かるためにしたいこと

簿記2級に受かる気がしないと思っても、一度はチャレンジしようとした資格。簡単に諦めてしまうのはもったいないです。

簿記2級に受かるために、まずは勉強方法を見直していきましょう。

⑴簿記3級を完璧に

何度も簿記2級に落ちてしまっている場合、簿記の基礎を理解できていない可能性が考えられます。

簿記3級を受験した際に、丸暗記で合格できた、試験対策だけで運よく合格できてしまったという人は注意が必要です。

簿記2級では、基礎をしっかりと理解し、応用していく必要があります。

まずは、簿記3級の商業簿記を完璧に理解しましょう。

⑵商業簿記のあとに工業簿記を

商業簿記を理解しないと、工業簿記のイメージが湧きません。

とくにいきなり簿記2級を受ける人は、商業簿記から勉強していきましょう。

よく工業簿記の方が難しいといわれることがありますが、個人差があります。

どちらかというと文系タイプは商業簿記が得意で、理数系タイプは工業簿記が得意といわれています。

⑶電卓の使い方をマスター

簿記2級は電卓の使い方もポイントになってきます。

いつも同じ電卓を使用し、電卓は手元を見なくても打てるようにしておきましょう。電卓は種類によって、ボタンの配置が違うため、馴染んでいる電卓を使うことが大切。計算のスピードが上がります。

また、ボタンの意味をすべて理解しなくてもいいですが、「GT」「MR」「▶」は使えるようにしておくと便利ですよ。

⑷問題を何度も解く

簿記はテキストを眺めて暗記する問題ではありません。

もちろん勘定科目や計算式は覚える必要がありますが、実際に問題を何度も解くことで、身についてきます。

テキストは一通り読みますが、一度読んだらOK。読み返すよりもわからないことがあったときだけ開くようにし、問題を解く時間を多く取りましょう。

商業簿記は基礎をしっかりと身につけてから、難易度の高い問題を解いていきましょう。

簿記2級から出題される工業簿記では、勘定連絡図をしっかりと書けるようになることが大切です。

3.商業簿記と工業簿記の違いは?

簿記2級では、商業簿記が満点でも60点しか取れないため、合格点である70点には届きません。そのため、工業簿記は避けては通れないのです。

商業簿記と工業簿記の違いは、製造業か製造業以外かという点です。

工業簿記は、製造業を対象とした簿記のこと。製品を作るのにどのくらいの費用がかかったのか、原価を計算するために作られたものです。

商業簿記は、主に商品を仕入れて売る事業で使用されている簿記のこと。製造業以外の企業では、商業簿記が使われているので、日本では幅広く使われているといえるでしょう。

4.簿記2級に受かるために!やってはいけないこと

簿記2級に受かる気がしないと焦ってしまうと、無意味な学習を行ってしまうことも。

やってはいけない勉強方法をご紹介します。

⑴丸暗記しようとする

簿記の基本は仕訳です。

この仕訳を丸暗記しようとするのはNG。

先ほども少し触れましたが、勘定科目は覚える必要がありますが、仕訳を丸暗記していると借方貸方を逆に書いてしまうことも。

借方貸方の意味を理解することで、どんな取引でも仕訳が頭の中に思い浮かびます。

仕訳問題のミスが多い人は、もう一度簿記3級から学んでみてください。

⑵頻繁に出題される問題ばかりやる

簿記検定は満遍なく理解することが求められます。

出題頻度が高い問題を気にかけ、ミスがないように気をつけることはいいことですが、過度にヤマを張るのはNG。応用が利かなくなってしまいます。

⑶さまざまな参考書を使わない

簿記2級に受からなかった人は「もしかしたら参考書(テキスト)が悪いのかもしれない」とさまざまなものを読み漁る人がいますが、効率的とはいえません。

同じ簿記2級の参考書でも、イラストが多かったり、同じ意味を説明していても少し表現が違ったりすることがあるため、かえって混乱を招く恐れがあります。

最初に手に取った参考書が、自分にとって理解しにくい参考書だったのかもしれませんが、ウソが書いてあるわけではないので、他の参考書を何度も読むよりはたくさんの問題を解いた方が合格に近づきます。

5.簿記2級の試験が近くなったら!直前対策

簿記2級の試験が近くなってきたら、どのような勉強方法をしたらいいのでしょうか?

直前対策を見ていきましょう。

⑴試験時間と同じ制限時間でチャレンジ

簿記2級の試験時間は90分です。制限時間付きで問題にチャレンジしてみましょう。

実際の試験時間では足りないということも多く、時間配分を考えることも重要なポイントです。

本番同様に行う際は、過去問題ではなく予想問題がおすすめ。

こんな問題が出るのではないかとプロが予測して作られているものなので、過去問題よりも出題される可能性が高まります。

⑵自分のルールを決めておく

試験当日は、自分のルールを決めておくと緊張が和らぎ、勉強の成果を発揮しやすいです。

簿記に限らず、問題は1から順番に進めなくてはいけないわけではありません。

もちろん1で出した答えをもとに進める問題は順番に解く必要がありますが、簿記は商業簿記から始めても、工業簿記から始めてもOKです。

「ルールの決め方がわからない」という場合は、得意な問題を先にやり、あとからわからない問題を埋めていく方法がおすすめです。

先に確実に点数が取れる問題を埋めていきましょう。得意な問題を先に行う方が、気持ちに余裕ができ、焦らず試験に臨める可能性が高いです。

また、工業簿記は30分、商業簿記は40分、残りでわからない問題を解くなど、時間配分もルール化しておくといいでしょう。

6.独学で簿記2級に受かる気がしないと思ったらどうする?

簿記2級は、独学でも充分に合格の可能性はありますが、何度も落ちてしまうと根本的な間違いをしているのかもしれないと不安になりますよね。

独学で簿記2級に受かるのは難しいかもしれないと思っている人に、おすすめの勉強方法をご紹介します。

⑴通信講座

仕事などが忙しいので自分のペースで勉強がしたいという人におすすめなのが、通信講座。

ライフスタイルに合わせて勉強ができるだけではなく、独学よりも理解が早いので短期間で合格できる可能性が高まります。

⑵スクール

独学だとついさぼってしまう、集中力が続かないという人におすすめなのがスクール。

出題範囲の改定など、情報収集が苦手な人もスクールがおすすめです。

スクールはわからないことがあれば、すぐに先生に質問できるのも大きなメリットといえます。同じ目標を持った仲間と一緒に取り組めるのも心強いですよね。

また、簿記試験のことだけではなく、どのように実務に活かせるかなども学べるのがスクールのいいところです。

⑶無料で見られる講座を活用

通信講座やスクールにお金はかけられないという人もいるでしょう。

そんなときは、テキストや問題集とにらめっこするだけではなく、無料で見られる講座を活用してみるのも一つの方法です。

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7.まとめ

簿記2級に受かる気がしないと挫折してしまう人もいますが、少し勉強方法を改善するだけで、合格にグッと近づくことができます。

まずは簿記3級を丸暗記で取得してしまった、仕訳がよくわからないという人は、基礎からしっかりと学び直しましょう。

参考書を何度も読んだり、種類の違うものを買ったりするよりも、問題を解く時間をかけるようにするのも大切なポイント。

とにかく問題を解いて、ミスした部分は復習するようにしましょう。

試験が近づいてきたら、時間配分や自分のルールを決めて本番に備えます。

独学で何度も簿記2級に落ちてしまっている人は、時間を無駄にするよりも通信講座やスクールも検討してみるのもおすすめです。

簿記2級の難易度に関してよくある質問

簿記2級に受かるためにはどのような試験対策をすれば良いですか?

簿記2級に受かるためには、過去問を解くことや問題集での演習が効果的です。自分の弱点を把握し、不足している知識を補強することも大切です。

簿記2級の難易度はどの程度ですか?

簿記2級は、初級の簿記検定に比べると難易度が高く、知識量も多くなります。独学での対策や予備校での受講を積極的に取り入れ、着実に知識を身に付けることが大切です。

簿記2級に受かるために必要な勉強時間はどのくらいですか?

個人差がありますが、一般的には3ヶ月から半年程度の勉強時間が必要とされます。しかし、これはあくまで目安であり、自分のレベルや勉強スタイルに合わせて調整する必要があります。簿記2級に合格するためには、計画的に勉強時間を確保し、継続的な学習を心がけることが重要です。

この記事を書いた人

CPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

簿記・会計をこよなく愛するCPAラーニングコラムの編集部です。簿記検定に合格するためのポイントや経理・会計の実務的なコラムまで皆様に役立つ情報を提供していきます。

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