ビジネスマンが簿記資格を取得するメリットは?

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目次

簿記資格とは

簿記資格は、日々の企業の取引を帳簿に記入し、企業の業績を報告するための資料(財務諸表)を作成するための知識を身に付けることができます。つまり、簿記資格を取得すれば、企業の財務諸表を読み取る力を身に付けることができるようになります。

簿記資格は、企業に勤める皆さんにとって、非常に有益な資格です。

なぜなら、企業が存続するための「利益」を生み出す取引のサイクルに、社員の皆さんが関わっている以上、そこで生じているお金の取引その取引記録利益に対する理解など、そのサイクルの仕組みに対する理解力は重宝されるからです。

ここで、実際に簿記資格を取得した人たちの声をまとめました。

経理職 A子さん

「実務に必要不可欠な知識を身に付けることができた。」

B男さん

「転職時に履歴書に書くことで高く評価してもらえた。」

新卒入社 C子さん

「社会人として必要な知識が身に付いて、物事に対する視野が広がった。」

すべてのビジネスマンに共通する簿記資格取得のメリット

ここからは職種に関係なく、すべてのビジネスマンに共通する簿記資格のメリットを紹介します。

①企業のお金の流れを理解できる

どのようなビジネスであっても共通して存在するのは、お金の流れです。企業のお金の流れはビジネスの基本であり、経理などの直接的にお金に関わる職種以外の方々でも理解していることが大切です。

例えば、営業職の方は自社商品が複数ある場合に、簿記の知識を活用すればどの商品の利益率が最も良いのかが分かるので、他の社員よりも良い営業成績を出すことができます。また、簿記の知識があれば、自社サービスが取引相手の業績をどのように向上させるのかについて説得力のある説明をすることができます。他にも、マーケティング施策を考えるときに費用対効果まで考慮した提案をすることができれば、より良い提案ができることでしょう。

このように、簿記資格の勉強を通じて貸借対照表や損益計算書を読み取れるようになり、企業のお金の流れを理解できることはすべてのビジネスマンに役立ちます。

②他の資格取得へのステップアップに役立つ

簿記検定に合格することで、他の資格取得へとステップアップすることができます。

特に、以下に挙げる資格は、簿記と相性の良いステップアップ資格の候補となるでしょう。

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簿記3級に合格した方は簿記2級に挑戦することをおススメします。3級と2級の試験内容は関連していることが多く、3級で学んだ基礎知識があれば、2級の問題も取り組みやすくなります。簿記2級レベルの会計知識を持っていれば、実際の仕事にも活かすことができるので、まずは簿記2級を目指しても良いかもしれません。

また、簿記資格と他の資格を掛け合わせて自身の興味のあるキャリアを目指すこともできます。会計の専門性をより高めるキャリア特定の業界に特化したキャリアなどキャリアの選択肢の幅を広げることが可能です。

このように、簿記資格を取得することですべてのビジネスマンに得られるメリットがあります。

以降では、投資家、企業経営者や個人事業主、経理職以外(営業職、人事職、開発職)などビジネスマンごとに簿記資格を取得することで得られるメリットを紹介していきます。

投資家が簿記資格を取得することで得られるメリットは?

投資家は株価が成長する企業や配当が多い企業に投資を行うことによって、投資のリターンを獲得しています。

そのため、投資家は簿記の資格を取得し、企業の数字を読む力を身に付けることで多くのメリットを得ることができます。

これから、投資家が簿記資格を取得するメリットについて説明します。

①企業の財政状態や経営成績を理解できる

投資家が投資する企業を選ぶ際には、企業の現状を知っていることが大切になります。

企業の現状を理解するために必要不可欠な企業の経営状態や経営成績に関する情報は、財務情報として財務諸表に記載されています。

財務諸表の中には「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」があります。

貸借対照表:企業の資産・負債・純資産(資本)に関する情報

損益計算書:当期の利益に関する情報

キャッシュフロー計算書:企業が保有する現金などに関する情報

これらの財務諸表を読み取ることができれば、企業の現状を正しく理解することができます。

ここで注意しなくてはいけないのが、上記財務諸表の内1つを読み取れるようになるだけでは足りず、3つの財務諸表をきちんと読み取れるようになるのが大切です。

なぜなら、特定の財務諸表からのみ情報を読み取って投資を行ってしまうと、誤った判断をしてしまうリスクが高いからです。

例えば、利益が出ている企業であっても売上代金の回収が著しく滞っている企業は、費用の支払いに充てるキャッシュがなくなり、倒産してしまいます。このような倒産を「黒字倒産」と言います。

黒字倒産する企業に投資してしまうと、株式はただの紙切れとなってしまいますが、簿記の知識を持っている方であればこのような事態を避けることができます

今回の場合は、「損益計算書」の利益だけではなく、売上代金が回収できているかを「貸借対照表」や「キャッシュフロー計算書」から読み取ることができれば良かったのです。

②成長企業を見つけられる

投資家が企業に投資する上で、一番関心が高いのは「投資する企業の株価が上昇していくか」だと思います。

企業の株価はその企業の事業内容だけではなく、自然環境や社会情勢など様々な要因が影響するため、株価が上昇する企業を見分けるのは長年投資をしている人でもかなり困難です。

しかし、簿記資格取得を通じて会計知識を身に付けた方であれば、企業の業績を予測することができます

具体的には、関心のある企業の財務諸表を過去数年分読んで、業績の推移を分析します。また、貸借対照表から資産や負債の変動を読み取ることも有益な情報となるでしょう。

このように、過去数年間の財務諸表から情報を得ることで、大型投資による企業業績の一時的な低下などに惑わされることなく、長期的な視点で投資をすることができます。

③投資のリスクを抑えることができる

投資には必ずリスクがあります

そのため、投資家は少しでもリスクを抑えて投資したいと考えています。投資リスクが低い企業の定義は様々あると思いますが、本記事では安定した経営をしている企業だと考えます。安定した経営をしているかについても、会計知識を身に付けていれば財務諸表から読み取ることができます

例えば、利益が出ている企業であっても、実際には本業とは異なる固定資産・有価証券の売買によって利益を大きく見せている企業があります。

このような企業をキャッシュフロー計算書の「営業活動によるキャッシュフロー」に注目すれば見分けることができます。「営業活動によるキャッシュフロー」には、本業の現金などの動きが記録されているため、本業の収益力を知ることができるのみではなく、売上代金の回収状況や仕入代金の支払い状況も読み取ることができます。

企業経営者及び個人事業主が簿記資格を取得することで得られるメリットは?

ここからは、企業経営者や個人事業主にとって簿記資格がどのように役立つのかについて説明します。

・経営判断に必要不可欠な知識が身に付く

簿記の知識は経営判断を行う上で非常に役立ちます

ここで注意してもらいたいのは、経営判断に役立つ知識は主に管理会計(工業簿記)の知識であるということです。

管理会計とは、外部向けの財務情報を目的とする財務会計とは違い、企業内部で利用する事を目的とした会計です。具体的には、資金調達のタイミングの判断や投資案の選択など経営における意思決定に必要な財務情報が管理会計の領域になります。

企業の意思決定者である経営者が根拠をもって経営判断をするためには、管理会計を理解していることが大切なのです。

例えば、企業が新規製品製造のために投資を行う場合に、投資額を回収するためには販売価格や目標販売量をどのように設定すれば良いかの判断に管理会計の知識が役立ちます。このように経営者が数字の根拠をもって意思決定ができることは経営者にとって必要不可欠な能力です。

では、管理会計の知識をどのレベルで身に付ければ良いのでしょうか。

日商簿記1級レベルの工業簿記を理解していることが望ましいです。

日商簿記2級から工業簿記が試験範囲になりますが、2級の試験範囲は原価計算がほとんどを占めます。1級の試験範囲には、経営判断に関わる内容が含まれているため、日商簿記1級の工業簿記の知識を身に付けることを目指しましょう。

・青色申告特別控除に役立つ

個人事業主は一定の条件を満たすと「青色申告特別控除」を行うことができます。

青色申告特別控除は最大65万円の所得を非課税にすることができる制度であり、節税のために是非利用したい制度です。

しかし、青色申告特別控除を受けられる条件の一つに「複式簿記により記帳していること」という条件があります。

複式簿記とは、単式簿記のように現金勘定だけで記帳するのではなく、各取引を複数の科目で記帳する方法です。これは簿記試験の商業簿記で学ぶ会計と同様の方法になります。

そのため、個人事業主は簿記資格を取得することで複式簿記が理解でき、節税対策に繋がるのです。

・コスト削減を行うことができる

上記の青色申告控除を利用するか否かにかかわらず、確定申告を行わなければいけない個人事業主は、事業に関する取引やお金の流れを会計帳簿に記録する必要があります。会計帳簿の作成するためには、自ら作成するか専門家に依頼するかを選択します。

専門家へ依頼する場合には報酬を支払う必要がありますが、会計知識を身に付けて自ら会計帳簿を作成することができれば、コスト削減を行うことができます

また、自ら会計帳簿を作成するメリットは、専門家へ支払う報酬のような直接的なコストの削減だけでなく、専門家とのコミュニケーションコストの削減やお金の管理を外部の人に任せるリスクの回避もあります。

このように、個人事業主が簿記資格を取得することには経済的なメリットもあります。

経理職以外(営業職、人事職、開発職)が簿記資格を取得することで得られるメリットは?

①商談の説得力が増す

営業職の方が簿記資格を取得するメリットとして、商談の際に数字の根拠を持って話すことができるため、説得力のある商談で契約を取ることができます

例えば、ITシステム導入の営業職に就いているとします。ITシステムの導入は初期費用がかかるため、導入した後にどれだけのメリットがあるかを示さなくてはいけません。この時に簿記の知識が役立ちます。なぜなら、初期費用を何年間で回収することができ、どれくらいの投資リターンが期待できるのかについて説明するためには、簿記の知識が必要だからです。

このように会計が直接的に関係しない営業職であっても、簿記の知識を活かすことができます

②転職の時に有利

簿記資格は企業からのニーズが高いため、就職に有利な資格を取りたいと考える学生や転職を考えている社会人の方に人気の資格となっています。

簿記の知識を持った従業員は、ビジネスをより具体的にとらえることができます。より品質の高い業務をこなしてくれると考えると、企業からのニーズが高いことも納得です。

簿記資格を保有すると、希望通りの職種に就ける可能性が高くなります

また、経理や会計に直接関係する部署でなくても、履歴書に書かれているだけでプラス要素としてアピールすることができます

もちろん、簿記の資格を取得すればそれだけで良い訳ではありません。

ESに記載する際や面接の際は、資格を取るために行った努力や今後のビジョンなど資格を取ったことによる相乗効果をエピソードに交えるとなお良いです。

③社内資料への理解が深まる

管理職になると、社内資料を読み込む機会が多くなります。

社内資料は客観的情報である数字が使われることが多い特徴があるため、社内資料を正しく理解するためには簿記の知識が必要不可欠といえます。

特に、管理会計(工業簿記)の知識は経理などの会計が直接的に関わる部署のみではなく、すべての管理職に役立つ知識です。簿記を理解していない管理職は、部下に対して判断の根拠を示すことができず、部下からの信頼を得ることが難しくなってしまいます

そのため、管理職の方や管理職を目指す方は簿記資格を取得しましょう。

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まとめ

いかがでしたか。

簿記を取得すると、様々なメリットがあることが分かったと思います。

簿記資格は職種に関係なく、多くのメリットを享受できる魅力的な資格なので、是非簿記資格取得を目指しましょう。

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この記事に関してよくある質問

簿記1・2級は独学で取得できますか?

一般的に簿記2級は独学で取得できると言われていますが、これはあくまで合格するという観点の話です。内容を深く理解し、本当に使えるスキルを身につけるためには、授業を受けながら学習する方が良いです。簿記1級は、試験範囲の広さと難易度から、合格可能性と理解の両観点で独学は避けることが無難です。

経理でない人は何級まで取得するべきですか?

もちろん、より上位級を取得するに越したことはないですが、難易度などから考えて簿記2級まで取得すると良いでしょう。簿記1級は、求められる知識が極めて高度であり、実際に経営分析などを行なう会計の専門家レベルに求められる資格です。会計や経理以外の分野であれば、2級レベルの知識を有していればむしろ強いでしょう。

この記事を書いた人

CPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

ライターCPAラーニング編集部

簿記・会計をこよなく愛するCPAラーニングコラムの編集部です。簿記検定に合格するためのポイントや経理・会計の実務的なコラムまで皆様に役立つ情報を提供していきます。

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