【財務】会社の事業のためにお金をどれくらい調達し、どう運用するか考える!

年収レンジ:350万円(新卒)~2,000万円超(部長)
1. 財務ってどんな仕事?〜 未来の成長に投資するお金を創る
「経理」が日々の取引や過去のお金の動きを正確に記録する仕事だとすれば、「財務」は、会社が使えるお金を集めて、使い方を考える仕事です。これから先、会社が成長していくための「これから必要になるお金」を準備し、うまく使う仕事です。
新しい商品を作ったり、新しいお店を出したりするには、たくさんのお金が必要です。「そのお金を銀行から借りるか、投資家(会社の成長にお金を出してくれる人たち)から集めるか」「集めたお金をどの事業にいくら使うのが一番良いか」を考え、経営者が正しい決断をできるよう数字を使って判断を助けるのが財務の役割です。
2. 働く場所と立場で変わる!財務のさまざまな顔
財務の仕事は、会社のステージや任される役職によって見え方が変わります。今回は「会社別」と「役職別」の2つの視点でご紹介します。
【会社別】会社の成長段階で変わる財務の役割
① スタートアップ企業(できたばかりの成長が速い会社)の財務: 会社がこれから大きく成長するための最初の資金を、投資家に会社が目指すこと、将来の目標や事業計画を魅力的に伝え集めてきます。
② 新興上場企業(上場したばかりで成長中の会社)の財務: 急成長するビジネスに合わせて、スピーディーにお金を集め、どの事業にどのくらい、いつ投資するかというすばやく重要な判断を下し、会社の成長をさらに加速させます。
③ 外資系企業の財務: 世界中の国々の「お金の価値(為替)」の変化に気を配りながら、グローバルな視点で会社のお金を守り、運用します。
④ 大手上場企業の財務: 何百億、何千億円という規模のお金を動かし、新しい工場を建てたり、他の会社を買ったり(M&A)するような、社会に大きな影響を与える決断を支えます。
【役職別】ステップアップで変わる財務の役割
① スタッフ(担当者): 毎日・毎月のお金のやりくりを確認したり、銀行の担当者とやり取りをしたりして、財務の基礎をしっかり支えます。
② マネージャー(現場リーダー): 「この新しい事業にお金を使うべきか?」を数字を使って分析し、経営陣にわかりやすく説明します。また、財務チームのメンバーをまとめ、引っ張ります。
③ 部長(責任者): 会社全体の中長期的なお金の戦略を立て、銀行や投資家と直接話し合いを行い、会社の価値を最大限に高める責任者です。
3. どんな人が向いている?
未来を想像する力: 過去のデータだけでなく、「これから世の中がどうなるか」「この事業はどう成長するか」という自社や業界の未来を予測して考えるのが好きな人。
攻めると守るの両方を考える力: 「どんどん攻めて投資しよう!」という気持ちと、「お金が足りなくならないよう(資金ショートしないよう)にしっかり守ろう」という攻守両面の視点を持てる人。
コミュニケーション力と交渉力: 銀行や社内の各部署、経営陣に対して、自部門の考えを数字を使ってわかりやすく伝え、納得してもらう力。
4. 【ここからスタート!】財務キャリアの道のり
STEP1(学生・未経験)
まずは「簿記」(2級程度)やエクセルを使ったデータ分析の基礎を学んでみましょう。日頃から経済のニュースに関心を持つのも大切で、日経新聞の購読を習慣化することも効果的です。
STEP2(社会人デビュー)
財務部門に入り、毎日のお金のやりくりなど基礎的な業務からスタートします。営業など別の部署でビジネスの現場を知ってから財務へ異動するルートもあります。
STEP3(将来のステップアップ)
経験を積んでマネージャーや財務部長になり、将来的には会社の経理・財務のトップである「CFO(最高財務責任者)」として経営の方針を決定することに深く関わる道も開かれています。USCMA(米国公認管理会計士)の資格取得を目指してみるのもキャリアとして有用です。
5.ここが魅力:お金の力で会社の未来を切り開く!
財務の最大の魅力は、自分が集めたお金が新しい事業や工場、M&Aというかたちで会社の成長に直接つながる、未来をお金で切り開くダイナミックさにあります。銀行や投資家と真剣勝負の交渉をし、経営陣と一緒に「どこに投資すべきか」を考える財務の仕事は、経理とはまた違った、攻めのやりがいに満ちています。
スタートアップ企業から大手上場企業まで活躍の舞台は幅広く、経験を重ねるごとに動かすお金のスケールも大きくなっていきます。さらにその先には、CFOとして会社全体の戦略を動かすキャリアも十分に狙えます。守りながら攻めるお金のプロとして、会社の未来を自分の手で創りたいあなたにぴったりの仕事です。
